あらすじ

​一五五八年、野良田の戦い。 一人の若き足軽が、戦場で鼻を削がれた。 ​男の名は、仙崎一氏(せんざき かずうじ)。 身長一八〇センチの巨躯と怪力を持ちながら、その不器用さゆえに「うだつの上がらぬ男」と蔑まれた落ちこぼれである。 ​激痛と屈辱の中、彼は戦場に転がっていた鉄の面頬(めんぽう)を拾い、自らの顔に括り付けた。 その日から死ぬまで、彼が仮面を外すことは二度となかった。 ​主家・アサノ家の滅亡、宿敵・ヒデヨシとの奇妙な共鳴、そして一国の大名への出世。 しかし、運命は彼を頂点から引きずり下ろす。 九州での大惨敗。 家臣を、息子を、名誉を、すべてを失い、男は「臆病者の敗将」として追放された。 ​だが、仮面の男は終わらなかった。 全身に無数の鈴を纏い、ふたたび戦場へ現れた男の咆哮が、天下を震撼させる——。 ​これは、戦国史上もっとも鮮やかな「V字回復」を成し遂げた、ある不器用な男の血と鉄の物語。 鯉太郎版戦国伝記第1弾

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/04/01
  • 現在の作品ある落ちこぼれの男の伝記