あらすじ
気がつけば、俺は幕末の敗者として捕らえられていた。
翌朝、処刑される運命。
だがその瞬間、前世の記憶が蘇る。
ここは俺の知っている歴史の中――
そして俺は、このまま確実に死ぬ。
そう、知っているはずだった。
しかし、ほんの小さな選択で、運命は変わる。
死ぬはずだった仲間を救い、俺は生き延びた。
——その代わりに、別の誰かが死んだ。
やがて気づく。
歴史は変えられない。
どれだけ抗っても、出来事は形を変えて収束し、
被害は消えず、むしろ増えていく。
それでも俺は、手を伸ばしてしまう。
もう二度と、誰も見捨てたくなかったから。
これは、歴史に抗い続けた一人の男の記録。
誰も覚えていない。
だが、確かにそこにあった人生の物語。