あらすじ
ジェマ・ルーディスは平民ながら帝立真理魔導学園を優秀な成績で卒業し、生活魔術を研究する第三研究院に就職した。
配属先は、少人数ながら研究院内で最も成果を上げ、全体の統括も担う中央研究室。
そこに集うのは、すでに一度長編小説一作分だけ「主人公」をしてきたような、濃い人生を送ってきた天才たち。
チーニス・プラチディウス・シルヴァーヌスは「辺境」出身であった。彼は向き合い難い過去から目を背けて生きてきたが、次第に閉ざした目を開き、過去に向き合い始める。
ルクス・コルネーリア・リーヴィアは、あることがきっかけで公爵家を継ぐ決断をした。公爵家を継ぐ、その猶予期間で以前からの趣味であった魔術研究をする彼女もまた、多くの秘密を抱えていた。
クィントゥス・ゲーニウス・アルカヌスは学生時代から魔術属性適正の後天的な獲得を研究し続けている。たとえ研究院を追い出されようとも、どんな壁にぶち当たろうとも。彼の研究者としての執着の、たどり着く先は…
彼らの決断を見て、価値観に触れて、ジェマもまた成長していくことになる。
これは、「主人公」たちの後日譚、あるいは第二幕。「主人公」たちの「その後」から過去を味わう、新感覚ファンタジー群像劇、開幕。