あらすじ

昭和十九年。戦時下の女学院。統制と恐怖が支配する日常の中で、少女・冬美は一人の令嬢――紗奈に強く惹かれていた。 だが、紗奈はどこか“異質”だった。ふとした瞬間に姿を消し、現実のほころびのように現れる存在なのだ。 やがて冬美の周囲では、存在しないはずの風景や未来の校舎が見え始める。 それは幻覚か、それとも――未来の記憶か。 そんな中、学院は軍の支配下に置かれ、礼拝堂とマリア像の破壊が決定される。 未来のため―――そう言い残して、消えた紗奈の言葉を信じた冬美は、信仰と愛と狂気の果てに“ある選択”をする。 祈りは、現実を変えるのか。 戦火の中で交錯する、少女たちの愛と信仰はやがて、時空を超えて循環する運命へと繋がっていく。 現実として信じるのか? 信じないで妄想として片づけるのか? 静かで狂気に満ちた時間の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/04/01
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