あらすじ
音声投稿サイトで出会った、心は男だという一人の配信者。
やがてその“姉”とも親しくなり、主人公は密かに想いを寄せるようになる。
しかし、ある日突然、姉の死が告げられる。
ネット越しの関係だった主人公は、葬式にも行けず、言葉ひとつ残せないまま別れを迎える。
喪失を抱えたままソロ活動を続ける中、主人公は彼女の名前を借りたサブアカウントで活動を始める。
それは忘れられない想いの延長だった。
だが再び再会した“弟”との間に、言葉にできない距離が生まれ、やがて関係は途絶えてしまう。
今、手元に残るのは、三人で収録した未完成の音源。
再生することも、完成させることもできないまま、主人公は問い続ける。
あの時、何が正解だったのか。
そして、自分は何を間違えたのか。
答えのないまま、夜は静かに続いていく。