あらすじ
俺の姉、フラミンゴ獣人のヒマリは、パーフェクトお姉ちゃんだ。
長い手足にスーパーモデル並みのスタイル。
サバサバ系の性格で、仕事も家事もなんでもできて、どこまでもカッコいい頼れる姉。
俺たちの両親が事故で亡くなってから、三年。
高校を卒業してすぐに働き始めたヒマリが、俺を育ててくれた。仕事で疲れた夜に「充電させて〜」と抱きついてくる以外は、完璧な姉弟の距離感で、三年間暮らしてきた。
——そのはずだった。
両親の三回忌の日、叔父が口を滑らせた。
俺とヒマリは、血が繋がっていないのだと。
両親は、俺が一歳の時に再婚しているのだと。
——その帰り道から、ヒマリの視線がじっとり粘つき始めた。
翌朝、目を覚ますと俺のベッドにヒマリが潜り込んでいた。それだけではない。玄関で「いってきますのぎゅー」の要求。駅まで恋人繋ぎ。作ってくれる弁当のケチャップは、ハート型。
日に日にエスカレートするヒマリに、俺はついに話し合いを切り出した。
「俺たちは姉弟だし、この距離感はおかしいと思う」
——その瞬間、ヒマリの目から、ハイライトが消えた。
「お姉ちゃん、弟くんをそんな子に育てた覚え、ないんだけどなぁ」
「お姉ちゃんにこうされるの、嫌? 首、横に振らないんだね? じゃあ嫌じゃないってことだよね?💞」
「次、反抗したら——この程度じゃ、済まさないからね💞」