あらすじ

記録媒体たちが擬人化された世界で、「消えるインク」は“記録を残さない”という性質ゆえに裁判にかけられる。 裁判長インクは“残す側”としての責任と、消えることの価値の間で揺れ、弁護人の電磁記録もまた自らの寿命を抱えながら消えるインクを擁護する。 傍聴席にはカメラ、カセットテープ、ディスク盤、百科事典など、さまざまな媒体が集まり、それぞれが“残ること・消えること”の意味を見つめる。 深い葛藤の末、裁判長は 「記録の価値は今ここで裁けない。未来に委ねるべきだ」 として、消えるインクの判決を処分保留とする。 消えるインクは初めて“理解された”と感じ、静かに涙をこぼす。 媒体たちはそれぞれの役割を胸に、静かに法廷を後にする。

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カクヨム
カクヨム2026/04/23
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