あらすじ

かつて“奇跡”と呼ばれる神聖力を操り、人々を救い続けた大聖女。しかしその力は、国々の争いを加速させ、結果として多くの命を奪う引き金となってしまった。自らの行いに絶望した彼女は、最後に「奇跡そのものが存在しない世界」を願い、すべての神聖力を消し去る。 その後、少女リシェルとして転生した彼女は、戦争の続く世界で孤児として静かに生きることを望む。もう二度と力は使わないと誓い、目立たず、誰も傷つけない人生を選ぶはずだった。 だがある日、瀕死の兵士を前にした彼女は、その誓いを破ってしまう。ほんのわずかな癒やしの力しか使っていないはずなのに、偶然が重なり戦況が逆転。周囲はそれを“奇跡”だと誤解し、リシェルは「戦場の神の子」として扱われるようになる。 奇跡はすでに失われたはずの世界で、なぜか一人だけその残滓を持つ存在となってしまった少女。利用しようとする教会、期待を寄せる人々、そして再び動き出す戦争の歯車。彼女は「救えば争いを生む」という過去の記憶と、「目の前の命を見捨てられない」という想いの狭間で揺れ続ける。 見捨てれば平和、救えば戦争。それでも少女は、きっとまた手を伸ばしてしまう。 これは、奇跡を捨てたはずの少女が、それでも誰かを救ってしまう物語。

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小説を読もう2026/04/23
  • 現在の作品元大聖女ですが、もう奇跡は使いません!――のはずなのに最弱祝福で最強扱いされています