あらすじ

海上自衛隊幹部候補生学校。 江田島に集められた120名の若者たちは、 将来、艦を預かる指揮官になるための訓練を受けている。 その学校に、 元イージス護衛艦艦長・榊原海斗 一等海佐が 首席教官として着任する。 穏やかな口調。 感情を表に出さない態度。 怒鳴ることも、威圧することもない。 だが、 彼の下した評価は覆らない。 「基準は下げない」 それが、部下を失った過去を持つ彼の信念だった。 一方、学校には 情報保全監査を担当する幹部・立花政親 二等海佐が出向してくる。 榊原の過去を知る数少ない人物であり、 同時に彼を守ろうとする存在でもあった。 撃つべきか、撃たないべきか。 守るために、切り捨てる判断は許されるのか。 教育と防諜、理想と現実、組織と個人。 静かな海のそばで、 未来の指揮官たちは選別されていく。 これは戦場の物語ではない。 戦場に立つ前の、もっとも残酷な場所の物語だ。

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カクヨム
カクヨム2026/04/23
  • 現在の作品静かな海に、命令は響く