あらすじ

王都の裏路地は、ごみの山だった。 表通りは毎朝きれいに水を撒くのに、裏では鼠が走り、病人の寝藁まで積まれ、熱病で人が倒れていく。 貴族は「平民が怠けているからだ」と言い、平民は「捨てる場所がない」と肩をすくめる。 誰も、集めて運ぶ仕組みを作らなかった。 そこに送り込まれたのは、チートなしの「凡人枠」転生者。 前世で二十年ごみ収集に従事した、清掃員の佐久間彰だ。 魔法は使えない。剣も持てない。 だが、分別、回収日、処理場、そして字が読めなくても分かる案内板なら知っている。 長靴と革手袋と荷車だけを武器に、若い書記リズや仕事のない人々と一緒に、王都の疫病を食い止められるか。 ごみの山が減るたび、人が減らなくなる。 これは、誰にも褒められにくい「普通の仕事」で、街の朝を取り戻す物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/04/23
  • 現在の作品王都の裏路地がごみだらけで疫病が広がったのに誰も回収しなかったので、前世で清掃員だった俺が普通の分別回収で食い止めることにした