あらすじ

STORY 山口市議会議長として、そしてレノファ山口の広報として、冷静沈着に街とチームを支える夫。彼は愛媛からこの地に骨を埋める覚悟でやってきた理系の秀才であり、気象予報士を一発合格するほどの頭脳を持つ。そんな彼の唯一の「甘い逃げ道」は、プロ顔負けの腕前を持つお菓子作りだった。 一方、山口県職員として働きながら、インフルエンサー、消しゴムはんこ作家、そしてフォトグラファーと多彩な顔を持つ妻。しかし、その華やかな活躍の裏で、彼女は深い闇を抱えていた。学生時代、愛する親友を交通事故で亡くし、「自分が殺した」という呪縛から逃れられずにいたのだ。彼女の腕には、消えない自傷の跡。発作的に襲う偏頭痛と過呼吸は、彼女の繊細すぎる心が上げる悲鳴だった。 二人を繋いだのは、夫の故郷・愛媛の名菓「一六タルト」。 心を閉ざしていた彼女が、夫が作るタルトの優しい柚子の香りに触れたとき、氷ついていた涙が溶け出した。 「僕が守るから。君の気圧の変化(きもち)も、全部予報してみせるよ」 夫は准看護師や食品の資格を駆使して彼女の体調を管理し、彼女もまた、将来の公認心理師を目指すべく、夫を支え、共に猟銃を手に山へ入り、共に厨房で菓子を焼く。専門的な知識と共通の趣味が、二人の絆を強くしていく。 レノファ山口の試合が終わった夕暮れ時。 妻に突然の偏頭痛と不安が襲う。震える手で消しゴムはんこを握りしめる彼女を、夫は優しく、力強く引き寄せた。 オレンジ色に染まる山口の空。 「大丈夫だ。君の明日は、僕が必ず晴れにする。」 夫の胸の中で、妻は静かに呼吸を整える。 一六タルトの甘い記憶と、今の温もり。 心の傷跡は消えなくても、この腕の中なら生きていける。 山口の美しい夕日をバックに、二人は深く、壊れないようにハグを交わした。 実在する地名を使っておりますが、フィクションです。 登場する団体・クラブチームは全く関係ありません。 本作の主要CAST 黒沢 和磨(くろさわかずま) 本作の主人公。多種多様な資格を保持。気象予報士の資格は、1発で取得するほどの秀才。理系男子というのにふさわしい。高校時代はサッカー部であり、愛媛県代表として、全国へ。その経験を買われ、山口市議会議長の傍ら、レノファ山口FCの広報担当者として活動をする。冷静キャプテン系議長。趣味:プロ顔負けの腕前を持つお菓子作り・ドライブ・Cafe巡り(山口市内ならモーラー) 黒沢(旧姓小川) みなみ(くろさわみなみ) 山口県職員として働きながら、インフルエンサー、消しゴムはんこ作家、そしてフォトグラファーと多彩な顔を持つ。冷静沈着で合理性で隙がない女性。夫和磨同様多種多様な資格保持者。今後自分の経験をもとにして、公認心理師の資格の取得を目指します。ものすごく手先が器用。趣味:カメラ(高校時代カメラ部でありながら新聞部のサポートも)・ぬい活・ハンドメイド(消しゴムはんこ作家でもあり、講師を務める。)編み物と消しゴムはんこが制作活動の中心。(棒針よりもかぎ針編み方が好き。)・Cafe巡り(山口市内県庁付近・防府市ならモーラー) 黒沢 紬(くろさわつむぎ) 夫和磨の姉。FC今治の医療スタッフを務める女性。ワーケーションと称してちょこちょこ山口に来る。行動力はんぱない。妻みなみのぬい活スタートのきっかけになったある意味仕掛け人である。趣味:ぬい活・カメラ・Cafe巡り(山口・愛媛・福岡の3県はモーラー) 黒沢 タルト(くろさわたると) 妻みなみの「ぬいオールスターズ」のキャプテンのくまのぬいぐるみ。新婚旅行と称して新居浜帰省したときに誕生したので、この名前に。彼もまた県職員として、みなみのデスクの上で、みなみの仕事ぶりを見つめる。つぶらな瞳が愛らしいぬいぐるみ。 今井 栞(いまいしおり) 山口市議会議長秘書。妻みなみの親友。学生時代から絵だけは得意である。副業に近い状態ではあるがイラストレーターとしての顔も持つ。最近になり、猟銃免許を取得新米ハンターとして活動?!をする。夫和磨と同じく気象予報士を1発取得をするほどの才女である。 趣味: カメラ・イラスト 瀬戸 律(せとりつ) 山口県職員。妻みなみの同僚である。彼もまた、愛媛県新居浜市出身。公認心理師・准看護師の資格を持つ。冷静沈着で、みなみの右隣の席なので、みなみの体調は、常に気になる。

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カクヨム2026/04/23
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