あらすじ
乙女ゲーム「薔薇の誓い」の世界に、悪役令嬢・公爵令嬢セレスティアとして転生した元ゲーム企画職・佐藤花。破滅ルートを回避すべく動き出した入学式、彼女は信じがたい事実に気づく。
「あの子も、あの子も、転生者じゃない?」
侯爵令嬢に元保育士、伯爵令嬢に元大学生、男爵令嬢に元コンサル、騎士団長の娘に元男子、教師ポジションに元高校教師――原作では一人だったはずの悪役令嬢が、六人同時転生していた。
転生者渋滞。
しかも全員、プレイしたバージョンが違う。初期版、アップデート版、それぞれの記憶はバラバラで、「誰がどのルートで断罪されるか」すら噛み合わない。そんな中、ヒロイン・ミレイアが見せる「知りすぎている」振る舞い。
――まさか、ヒロインも転生者?
破滅回避のために結成された通称「グルチャ」。六人それぞれの前世スキルと、噛み合わない原作知識を持ち寄って、完全攻略を目論むヒロインに立ち向かう。
「断罪イベント、いつ来るの?」
「私のバージョンだと三章だけど」
「え、こっちは五章なんだけど」
「攻略対象かぶった。譲って」
「譲らない」
六人で、どうにかします。(銘:一坂虎龍)