あらすじ

茨城の山奥で、日当二万円の自然薯掘りの仕事に就いた青年・小森亮介。 雇い主の広瀬は、皺だらけの笑顔を絶やさない芋農家だった。 仕事は単純で、山の空気は澄み、日当は手渡し。 のんびりとした山暮らしに慣れ始めた頃、亮介の体に異変が起きる。 指先にできた小さなイボのようなものが、ポロリと落ちる。 それは“むかご”だった。 やがて全身からむかごが落ち始め、落ちるたびに亮介は何かを失っていく。 名前、年齢、過去――記憶が静かに剥がれ落ちていくのだ。 広瀬はむかごを丁寧に拾い集め、畑へ撒く。 亮介の日当は五万円に跳ね上がり、逃げる決意は揺らぐ。

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カクヨム
カクヨム2026/04/22
  • 現在の作品山のムカゴ