あらすじ
現代日本で詐欺師だったルカは、死んだはずの次の瞬間、剣と魔法のある世界の辺境の村で目を覚ました。
だが、待っていたのは祝福ではない。村の食料庫の盗みの濡れ衣、明日の飯にも困る暮らし、そして弱い者から順に切り捨てられる現実だった。
剣は弱い。魔法もほとんど使えない。
それでもルカには一つだけ武器がある。
相手が信じたい物語を見抜き、口先ひとつで人を動かすこと。
濡れ衣をブラフでひっくり返し、はみ出し者を集め、食料と荷と人の流れを握って少しずつ勢力を広げていくルカ。
やがて彼は、村を食わせ、兵を食わせ、反乱そのものを動かす側へ回っていく。
だが、その先には戦場を一人で壊してしまう名門の怪物、アルドリック・ヴァルケンがいた。
これは、最強の英雄が国を壊し、
元詐欺師がその後の国を奪う物語。