あらすじ

「アリエスのこと、忘れないでいてください」 更新の止まった悪役令嬢の物語に、そのコメント一行だけが残っていた。 三枝ひかりは、虐待と貧困の中で育った。夕飯がない夜も、帰れる場所がない日も、スマホの中のアリエスだけを三回読み返して、なんとかここまで来た。 その夜、白く光った画面の中へ、落ちた。 気づくと、ひかりはアリエスだった。自分が大好きだった、あの悪役令嬢として。断罪の前夜に立っている。 この世界を壊してはいけない——それだけを守りながら、ひかりはアリエスでいる。台本通りに。感情を出さずに。たとえ誰かが手を差し伸べても、引いて。 でも、台本には終わりがある。 作者が書けなかった、その先に。

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小説を読もう2026/04/23
  • 現在の作品私が書き終えた、大好きな悪役令嬢の話