あらすじ
技術職の会社に勤めている主人公は、直属の先輩と恋人関係にあった。
それはお互いにとって初めての恋で、両想いになれた奇跡に、お互いの人生をお互いに捧げる覚悟で居た。
しかし、価値観の違いと小さなすれ違いの積み重ねにより初めての恋は夜空に溶けるように終わりを迎える。
嫌いになった訳でも、裏切られた訳でもなく、ただ冷たく突き離されただけで、別れの理由を消化出来ないまま、同じ空間の中で元恋人である直属の先輩と働き続ける事になる。
会社の中では普段人当たりの良い笑顔を崩さない明るく振る舞っていた主人公は、他の事を考えなくて良いように仕事に没頭した。
溢れ出そうな感情を押し込めていた日々の中、共通の趣味をきっかけに関わるようになるのが、他課の6つ年上の先輩だった。
趣味が合い、自然体で話せる先輩は、無理に踏み込む事も、答えを押し付ける事もしない。
ただ対面で話を聞いてくれたり、共通の趣味で行った事のない所へ遊びに誘ってくれる存在だった。
失った恋を引きずりながらも、主人公は少しずつ前を向き、「誰かに合わせた過去の恋」を振り返る事なく、「自分で選ぶ人生」に目を向けていく。
仕事、同棲、結婚__現実的な問題に向き合いながら、新たな愛が育まれる人生が始まっていく。
失恋から始まり、新たな恋が家族へと形を変える物語。