あらすじ
王都の孤児院に住んでいる少年、シンは転生者である。
彼には女神から勇者として【災禍の魔王】を倒すことを依頼されている。
前世では異世界系の物語は好きだった。剣や魔法を用いた冒険系、異世界のんびり生活系、成り上がり系etc...
心が躍らないわけがない。
(勇者なら物語のような主人公になれる!! 世界をハッピーエンドにしてスローライフやりたい!)
危険を含む転生になるだろうが、未知なる世界へのわくわくが止まらなかった。
―――時は流れ、彼が18歳の時ついに魔王討伐戦が始まった。
勇者パーティーは魔王城を攻略し四天王をあっさり倒した。
そして魔王と対峙しているわけだが...何かおかしい。
魔王は強力だ。全属性に耐性があって全員の攻撃をもろともしない。
あっという間に瀕死に追い込まれ、パーティーは壊滅状態となってしまった。
そんな中シンは不思議なことに気づく。
(確実に殺せる威力があるのに攻撃に殺意がない?)
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それは勇者、【魂の勇者】だからこそ、気づくことができたのかもしれない。
彼は危険を承知で魔王の心意を聞き、ある真実を知ってしまった。
-本当は殺したくない。魔王は自分の意思で動くことができず、ずっと暴走状態だったのだ。
自分で止められないから、誰かに殺してでも止めてほしいと願っている。
魔王を倒してハッピーエンド? ふざけるな!! 魔王も救ってハッピーエンドだろ!!
シンは自身の全てを使ってでも魔王を救うことを決意するのだった。