あらすじ

物心がついたころ、偶然、母が義母だと知った。 おかしいと思っていたのだ。 私は、“知の番人”と称されるトレド子爵家の長女。 家には男子がおらず、私が嫡女のはずなのに、扱いが妹に比べてひどく悪い。 それはまるで、物語で読んだ、庶子のようで。 「お姉様。それ、くださいな」 そう言われたら私は、どんなに大切なものでも差し出さなければならないのだ。 この家は、義母と妹を中心に回っている。 そんな中で私は、妹が唯一、興味を示さなかった本の世界へ没入した。 物語が心を慰め、知識が私を形作る。 成長した私は婚約することになった。 本来なら婿を取り、家を繋げるはずの私がなぜか、嫁に行く。 全てを奪われ、追い出される日を待つだけの私に、転機が訪れる。 舞踏会の夜。 妹に婚約者を奪われていたと知った私は広間を抜けて。 辿り着いた書物庫で、少しくたびれた壮年の男性に出会う。 そして。 灰被りの娘は埃被りの娘へと変わり、新しい世界へと踏み出す物語。

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小説を読もう2026/04/22
  • 現在の作品灰被りの子爵令嬢が運命の出会いによって空の広さを知るまで