あらすじ
かつて世界の半分を滅ぼした魔王が勇者に倒されてから200年。辺境の村に暮らす少年カイは勇者に強く憧れ、何者でもない自分でも世界を変えられるのではないかと信じて剣を振り続けていた。
ある日、村外れの丘で鍛錬をしていたカイは、どこか不思議な雰囲気を持つ少女リシェルと出会う。自然に距離を詰めてくる彼女に戸惑いながらも、次第に心を許していくカイ。しかし彼女は、強大な魔力を秘めた“魔王候補”の魔族だった。かつて魔族に家族を奪われたカイにとって、それは決して受け入れられない事実。
憧れた勇者の道と、初めて抱いた想い。その狭間で揺れる少年の選択が、やがて世界の行く末を大きく変えていく。