あらすじ
時間が分かるのが当たり前になった現代社会を舞台にした物語です。
パソコンやスマートフォンといった電子機器等によって、人は迷わずに、間違えずに、時間を言えるようになった。これが当たり前の世界。
予定も時間も全てが管理されて、行動は全て記録され、日常は滞りなく、効率的に進んでいく。時間に迷って、立ち止まる必要も、考え込む必要もない。当たり前になったその感覚が潜在意識になった物語。
人々は、昨日あった小さなことや、そのときに思った感情を思い出せず、記憶として残らない世界。
何を食べ、誰と会い、どこへ行ったのかは『記録』に残るのに、『記憶』だけは抜け落ちていく。