あらすじ
1. 闇に願いを
異能力者を管理・実験する施設"聖域"に、アンドロイド猫のアンは暮らしている。
感情などないはずの彼女の中に、いつからか意思が芽生えていた——。
ある日、ほとんど白に近い薄茶の髪と灰青色の瞳を持つ少女・サナが施設に連れてこられる。
外では化け物と呼ばれ、ここでは四九番と番号で管理される彼女に、アンは名前で語りかけた。
ただそれだけのことが、二人の間に静かな絆を結んでいく。
しかし日々の"検証"はサナを蝕んでいく。
限界を悟ったアンはある夜、自らのプログラムに刻まれた一つの選択肢を使うと決めた。
心を持たないはずの機械が、初めて願う。
闇よ、どうかサナを守ってほしい、と。
2. 心に星を
壊れたアンを、開発者である芹沢司はマザーと呼ばれる総合コンピュータの前に置いた。
マザー視点から語られる、Kokoroシステムという司が開発したAI知能と、マザーが持つ気持ちとは――?
心を持ったアンドロイドと総合コンピュータを描いたSF小説となります。