あらすじ
「最前線(あそこ)、照明が暗くて映えないんだよね」
世界最強ギルド『天穿(てんせん)』をクビになった男がいた。
史上最年少でSランクに到達した魔導騎士、ゼンジー。
剣聖と謳われた男が最強の座を捨てて選んだのは……**「ダンジョン配信者」**の道だった!
最強の身体能力は「かっこいいアングル」を維持するために。
精密な魔力制御は「ティーカップを揺らさない」ために。
そして命懸けの剣技は、すべて「最高の一枚」を撮るためだけに使い潰す。
「いいかメア、俺が食われてもカメラを止めるな。むしろ寄れ!」
「あんたの脳みそ、モンスターに食われる前に腐ってるんじゃないの!?」
苦労人の相棒メアを巻き込み、
スライムの毒沼をサウナに変え、
火竜のブレスでポップコーンを焼き、
死霊の王(リッチ)をバックダンサーに従える。
これは、攻略効率を求める「ガチ勢」たちを横目に、
斜め上の「撮れ高」を追求し続ける、あるバカな配信者の伝説。
――いいから黙って、俺を見ろ。
命(いいね)懸けて撮った、最高の瞬間を。