あらすじ
公爵令嬢ではなく侯爵令嬢オルタンシアは、卒業祝賀会の夜、王太子レオニードから一方的に婚約を破棄される。
隣にいたのは、可憐で儚げな男爵令嬢シェリル。
“真実の愛”を掲げた断罪で、オルタンシアは冷酷な悪女として扱われてしまう。
だが、王都を離れたことで、少しずつ明らかになっていく。
王宮が乱れたのは、彼女がいなくなったから。
“可哀想な令嬢”の訴えには、都合よく歪められた嘘が混じっていたこと。
そして王太子が愛していたのは、相手ではなく、自分に都合のいい夢だったことを――。
傷ついたまま終わるつもりはない。
もう誰かに選ばれるのを待つのではなく、自分で未来を選びたい。
そんな彼女の前に現れたのは、静かに寄り添い、必要な時だけ手を差し伸べてくれる辺境公爵ゼノン・アルケディウスだった。
これは、婚約破棄された侯爵令嬢が、
王太子も“真実の愛”も見限って、
自分の足で人生を選び直す物語。
強引なやり直し要求も、今さらの謝罪もお断り。
選ぶのは、もうあなたではなく――私です。