あらすじ
【あらすじ】
王都で発生した奇妙な磔刑事件。扉を開けた瞬間に死ぬ、常識では考えられない手口。
だがそれは偶発では無く、精密に設計された“仕掛け”だった。
「いや、ドア開けただけで死ぬとか、ほんと無理なんだけど!?」
第九王女アネモネ・ブルームは、ようやく落ち着いたはずの日常を前にして、再び“生きづらさ”に直面する。
王城の内外を問わず、どこにでも仕掛けられ得る不可避の罠。
もはや安全な場所など存在しない。
一方、王位継承を目前に控えた第六王子の周囲でも、不穏な動きが広がっていた。それぞれの歪みが絡み合い、静かに均衡を崩し始める。
そして迎える戴冠前夜。
王城の最深部で、すべての仕掛けが一つに収束する。
それは、ただ扉を開けるという行為さえ、命を賭ける選択へと変えるものだった。
【作品の魅力・紹介】
理不尽な仕掛けが現実となった王都を舞台に、第九王女アネモネ・ブルームが奔走するトラップサスペンス。
ネガティブ思考の主人公による軽快なツッコミでテンポよく進みながらも、日常の延長に潜む罠が、強烈な緊張感を生み出す。
精密に組まれた機構、王城内にも及ぶ不穏な気配、そして王位継承を巡る思惑の交錯。誰が仕掛け、何のために動いているのか。疑念は次第に広がっていく。
そのとき問われるのは、誰が生き残るかでは無い。
「それでも扉を開けるのか」という選択そのものだ。
恐怖と理不尽の中で、それでも前に進む少女の"決断"から目が離せない。