あらすじ

薄々、 もう幼い頃から感じてはいた。 この人は、あたしたちを可愛がってはいなくて 良い母、良い妻 そして、 綺麗で完璧で器用な素敵な女性 である、自分 が可愛くて大好きなんだろうな、と。 だから、外面と家の中でこんなに態度が違うんだろうな、と。 それが明確に そう、疑いようも無く明確に突き付けられたのが 彼女が七十半ばを過ぎて尚、色呆けした様を まざまざと見せつけられて、とは。 流石に想像だにしなかったけれど。 権利の裏には責任があり 思いやりを持って互いに譲り合い 必要な礼を尽くさないと その権利は施行できないんだよ? いい歳して、それもわからない? それとも、色呆けと共に脳も呆けたの? いつ死ぬかわからないから、好きにいきるんだそうだ。 頑張ってきたから、好きに生きる権利があるんだそうだ。 お母さんにはしあわせに生きる権利がある! 恥ずかしいことも、悪いこともしていない! そう連呼する目の前の老女を見て 嘔吐を堪えた。 表紙は西令草さんからお借りしました。

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エブリスタ2026/04/21
  • 現在の作品母よりも