あらすじ
夜の裏側で、任務は静かに遂行される。
鮫島凪(サメジマ ナギ)codename 縹
――感情を抑え込み、常に最適な判断を選び取る実働部隊の剣。必要なことは言葉にするが、それ以上は語らない。“守る”ために切り捨てることを厭わない、冷静な現実主義者。
夜海月朔(ヨクラゲ サク)codename浅葱. ――言葉を交わしながらも、決して踏み込まない観察者。すべてを流し、何も留めないことで均衡を保っている。軽やかに見えて、その実、最も感情から遠い位置にいる。
対照的な2人は、同じ組織のバディ、実働部隊として任務をこなしていた。
無駄のない連携。揺るがない判断。
その関係は、完成されているはずだった。
だが、繰り返される任務の中で、わずかな違和感が生まれる。
不自然な命令。歪んだ構造。消えない疑問。
それでも、2人は進む。
“任務通り”に。
――選ばなければ、壊れないままでいられた。
色を持たないはずの世界で、
2人はやがて、“選択”を迫られる。
その先に残るのは、感情か。
それとも――何もない静けさか。