あらすじ

王太子エドガーとの婚約を、一方的に破棄された辺境伯令嬢リゼット・ヴァルドレーヌ。 だが、彼女は涙を流さなかった。 なぜなら王都が切り捨てたのは、ただの令嬢ではない。 王国最大の鉄鉱山、北方最大港、冬季燃料備蓄、軍馬飼料、国境交易税、そして北方軍の補給線そのものだったからだ。 婚約破棄を強行し、地方実務派貴族たちの反対すら押し切った王太子に、辺境諸侯はついに見切りをつける。 その夜。 反対派の大貴族たちはリゼットのもとへ集い、北方独立国家の樹立を要請した。 彼女は決断する。 王家を見限り、祖国を捨てるのではなく、“いつか正しく買い戻すために”。 鉄鋼相場、港湾保険、軍需価格、国債、交易税、食料備蓄。 全ての市場を掌握した新国家は、旧王国をじわじわと追い詰めていく。 やがて王家が救済を求めて頭を下げた時、彼女は静かに告げる。 「もう遅いのですわ。あなた方の王冠も、すでに我が国の担保の中にありますもの」 婚約破棄から始まる、 女性大公の建国経済戦争譚。

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カクヨム
カクヨム2026/04/21
  • 現在の作品婚約破棄された辺境伯令嬢、独立国家を建てて祖国を買い戻します