あらすじ

人類は、自らの終焉が避けられないものであると認識するに至る。個人の記憶が時間とともに失われていくように、種としての記録もまた、何もしなければ消滅していく運命にある。 その事実に対し、人類は長い歴史の中で記録を残す手段を発展させてきた。さまざまな媒体が生み出され、改良され、比較される中で、何が最も長く確実に記憶を伝え得るのかという問いが浮かび上がる。 やがて人類は、従来の枠組みを超えた方法へとたどり着く。単に保存するのではなく、持続し続ける形で記録を維持しようとする試みである。 そして最終的に、人類は自らの存在そのものを託した“ある媒体”を宇宙へと送り出すという選択を行う。 それは生き延びるためではなく、忘れられないための行為だった。 遠い未来、遠い場所で、その記録が誰かに届く可能性だけを残して。

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カクヨム
カクヨム2026/04/21
  • 現在の作品人類という記憶 終焉から放たれた文明