あらすじ

――彼女の死を、いちばん醜く語れるのは誰か。 ある朝、河で若い女の死体が見つかった。 死んでいたのは、民俗学を学ぶ大学院生・碓久辺都子。 彼女の死をめぐって向かい合う二人の男。 ひとりは彼女に憧れ、遠くから見つめ続けた。 もうひとりは彼女に頼まれ、“恋人のふり”をしていた。 「お前が都子を殺した。」 互いを糾弾しながら始まるのは、都子の生前を語る醜悪な泥仕合。 学問、家、就職、恋愛、性、執着―― 二人の証言が重なるほど、死んだはずの彼女の輪郭は曖昧に溶けていく。 はたして碓久辺都子は、なぜ死んだのか。 そして彼女にとって、二人の男は何者だったのか。 これは『蝸牛考』に取り憑かれた女の死をめぐる、誤読と執着の変格ミステリ。

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小説を読もう2026/04/21
  • 現在の作品蝸牛殺し