あらすじ
閉鎖された中高一貫校。
外との関わりが少ないその学校は、代わりに“自由”が与えられていた。
スマートフォンの使用は全面的に許可され、授業や連絡はすべてネットワーク上で行われる。校内専用のWiFiに接続することで、生徒たちは便利で快適な学校生活を手に入れるはずだった。
明るく優しい担任。
仲のいいクラスメイトたち。
不自由のない環境。
けれど、その“自由”には、どこか説明できない違和感があった。
同じ動画を見続ける生徒たち。
いつの間にか消えていくクラスメイト。
そして、思い出せない名前。
ログインしたはずの世界で、
少しずつ何かが削れていく。
——これは、“気づいてしまった一人”の記録。