あらすじ
公爵家に仕えることになった、エマ。
彼女は“声を失っている”にもかかわらず、真贋を見極める不思議な力を持っていた。
冷静沈着でありながら問題を抱える公爵家の跡取り、リヒトは、そんなエマの存在に次第に惹かれていく。
やがて二人は、贋作を巡る陰謀と、かつて同じ力を持っていた画家エリアス・フェルメールの遺した謎に巻き込まれていく。
「愛は、世界を救う」——その言葉の意味を辿る中で、エマは自らの“存在理由”と向き合うことになる。
声を失ったままでも、想いは届くのか。
それとも、本当に必要なのは——言葉なのか。
数々の困難を乗り越えた先で、エマが選んだ答えは、ただ一人の愛しい人と共に生きること。
そして迎えた結婚の誓いの瞬間。
形なき愛を“形”として交わしたとき、失われていた彼女の声は再び世界に響く。
本当の想いを知り、伝え、繋いでいく——
一人の少女が“本音”を手に入れるまでの、愛の物語。