あらすじ
神に祈りを捧げる教会が支配する世界。人々は、異形の存在「デーモン」に怯えながら暮らしていた。
教会で働く少年アベルは、聖騎士になることを夢見て日々を過ごしている。しかしその胸の奥には、誰にも言えない過去があった。
十年前、この村で父を失ったこと。
そして自分が「穢れた一族」として恐れられていること。
それでもアベルは、居場所を守るために怒りを押し殺し、穏やかな日常を選び続けてきた。
だがある日、銀髪の旅人カインが現れる。
父の名を知るその男は、アベルに問いかける。
「なぜ復讐しない?」
その一言で、封じ込めていた過去が揺らぎ始める。人々の正義、信仰の裏に潜む狂気、そして父の最期に隠された真実。
さらにアベルの中に眠る力が、少しずつ目を覚まし始め――。
「怪物は滅びねばならない」
その言葉が支配する世界で、少年は選択を迫られる。
守りたい日常か、奪われた過去か。
赦しか、復讐か――。
これは、世界に抗い、自らの運命を切り開こうとする少年のダークファンタジー。
※毎週火曜日に更新予定