あらすじ
深紅の瞳を持つ"忌み子"として、光の届かない塔に幽閉されていたメリッサ。
誰からも忌み嫌われる彼女をただ一人愛し、庇護してくれたのは、双子の姉である次期女王オリヴィアだけだった。
しかし、二年前のクーデターの夜。
オリヴィアは、メリッサを逃がすために業火に呑まれ、命を落としてしまう。
絶望するメリッサの前に現れたのは、美しき悪魔だった。
『僕を求めてください。そうすれば、願いを叶えて差し上げましょう』
メリッサは自らの魂と引き換えに悪魔と契約し、亡き姉オリヴィアの姿となって玉座へ帰還する。
すべては、姉を見殺しにし、王権を奪おうと企んだ者へ極上の地獄を与えるために。
そして迎えた救国記念祭。
"王女を救い出した英雄"として嘘の功績をでっち上げ、甘い汁を吸い続ける近衛騎士団長を前に、メリッサ――オリヴィアは優雅に微笑んだ。
「あなたが火の中からわたくしを救ったとき――塔の扉には鍵が掛かっていましたわね?」
これは、唯一の光を奪われた忌み子が悪魔と共に復讐する物語。