あらすじ
千年近く眠っていた。
目覚めた世界は、人類がほとんど滅びた終末の地だった。
この世界の支配者は新たな種族。人間は下等な存在として、ひっそりと息を潜めて生きている。
俺、ロイ・ストラスは、かつて人類が最後の切り札として生み出した"最終兵器"の一人。
侵略者との戦いで致命傷を負い、コールドスリープに託された旧時代の兵士だ。
そして俺の隣には、一振りの剣があった。
柄に桃色の宝石を持つ、白銀の刀身。
幼馴染のイリスだ。俺を生かすために、自らを武器に変えた少女。
「生きて。また会おう」
最後にそう言った彼女は、今も俺の腕の中で、剣のまま眠っている。
目覚めた俺に、人間の生き残りの少女テアは告げる。
世界は、すでに俺の知るものではないと。
かつて、俺と同じくコールドスリープされた仲間たちは散り散りになり、"王"と呼ばれる男が全てを支配していると。
――守る。目の前のものだけは、必ず。
元最終兵器と、武器になった幼馴染。
失われた時代の二人が、この歪みきった世界を踏破する。