あらすじ

天才魔術師と呼ばれた伯爵家の次男、エルウィンは婚約者イゾルテが不治の病――結晶病――に冒されたことを知る。体が少しずつ結晶化し、やがて死に至る病。名医たちが匙を投げたその病を、彼は禁術によって自らに移すことで癒した。代償は、魔術師としての命そのもの――魔力の喪失。 婚約者の記憶を封印し、家を追われたエルウィンは、一人の少女に拾われ、小さな村で静かな生涯を終えた。後悔はなかった。誰も恨まなかった。ただ、愛した人が生きているなら、それで十分だと思っていた。 時が経ち、封印が解けてすべてを思い出したイゾルテは、王妃となった宮廷の中でひとり、取り返しのつかない事実と向き合う。謝ることも、伝えることも、もうできない。 さらに十年。国を救った若い魔術師が王宮に現れる。黒い髪に、透き通った淡い碧色の瞳。その瞳に、イゾルテは見覚えがあった。 これは、一つの誓いが時を越えて巡る物語。

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カクヨム
カクヨム2026/04/21
  • 現在の作品結晶の誓い ―封印された記憶と、巡る愛の話―