あらすじ

「クレア、婚約を解消したいのだが」 王太子アルバートにそう告げられた公爵令嬢クレア・ヴァルデンは、一瞬だけ沈黙した。 「……承知いたしました。引き継ぎに三日いただけますか」 王太子は気づいていなかったが、婚約してからの五年間、クレアは誰にも知られないまま王国財政を支えてきた。月次予算書、各国との交渉ドラフト、農業補助金の算定——大臣の名義で出された書類の実態は、すべて彼女の仕事だった。 婚約破棄されたクレアは、百冊分の引き継ぎ資料を残し、静かに王都を去る。辺境伯にスカウトされていたから、行き先はとっくに決まっていた。 2ヶ月後、王宮では—— 「この資料、どこに……?」 「イェスナとの交渉が止まっています」 「クレア様は、どこへ……?」 婚約破棄されても困らなかった有能令嬢は、辺境伯に見初められ幸せを築いていく―――

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小説を読もう2026/04/21
  • 現在の作品お役御免でございます、殿下