あらすじ

前世で鬱ゲーをやり込んでいた少年は、目覚めるとその世界の悪役貴族リュシアン・ヘイルヴェルトになっていた。 この世界では、希望の象徴として称えられる「魔法少女」たちが、実際には秘密結社によって心を削られながら戦う消耗品であり、最終的にはほぼ全員が破滅する。 ゲーム知識の中で、リュシアンはそんな少女たちを惑わし、利用し、最後には国ごと破滅へ導く典型的な悪役だった。 だが中身が別人になった彼は知っている。 彼女たちは正義の側にいるからこそ壊れるのだと。 ならばせめて、ゲームの通りには死なせたくない。 そう決めた彼は、魔法少女を一人ずつ救い始める。 処分されるはずだった少女を自家の地下礼拝堂へ匿い、 聖女として使い潰される少女には偽の失脚劇を用意し、 駒にされる少女には自分が悪役になってでも逃げ道を作る。 だがそのたびに、救われた少女たちは知ってしまう。 誰よりも醜い自分を見たうえで、 誰よりも冷たい顔で、 誰よりも必死に守ってくれるのが、 この悪役貴族だけだということを。 そして彼女たちは、正義や国や教会ではなく、リュシアンだけを心の帰る場所にし始める。 表では悪名が増え、裏では同居人が増え、 食卓はにぎやかになるほど重くなり、 夜ごとの看病や相談は、やがて依存と独占欲に変わっていく。 一方で、魔法少女を兵器として独占したい秘密結社、 彼女たちを聖女として再編したい聖座院、 リュシアンを国家の婚姻資源として囲い込みたい王家も黙っていない。 これは、世界を救うたびに少女たちが壊れていく物語であり、 その壊れた本音を、破滅予定の悪役貴族だけが引き受け続ける物語である。

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カクヨム
カクヨム2026/04/21
  • 現在の作品貞操逆転鬱ゲー世界の悪役貴族に転生したんだが、救った秘密結社の魔法少女たちが全員心を曇らせてヤンデレ化していく件