あらすじ
勇者パーティの雑用係として旅を続けていた少年・リオン。
戦えない彼は、ある日あっさりと「お前はもういらない」と追放されてしまう。
納得できないまま森へと放り出されたその瞬間――
彼の視界に、見たこともない“文字”が浮かび上がった。
【ログ】
断片:不要
処理:排除
それは、自分が追放される前から“切り捨てられることが決まっていた”証拠だった。
さらに、頭の奥に響く無機質な応答。
「観測対象、初期接続を確認」
理解不能のまま襲い来る魔物。
だがリオンは、その“ログ”に従うことで、あり得ない回避と反撃を成功させてしまう。
会話、行動、思考――あらゆる“記録”が見える力。
それは単なるスキルではなく、世界の裏側に存在する“観測システム”への接続だった。
だが同時に、リオンは気づく。
この力は「使う」だけのものではない。
――“観測されている”のは、自分自身でもあることに。
やがて彼は、記録改ざんの被害者や、世界から消されかけた存在たちと出会い、
彼らを守るために“記録に縛られない拠点”を築き始める。
裏切りから始まった一人の少年の物語は、
やがて王国すら揺るがし、世界のルールそのものへと迫っていく。
これは、すべてを見通す“ログ”を手にした少年が、奪われた人生を取り戻し――
そして、世界を“作り直す”物語。