あらすじ

神代の内海。無数の島が浮かぶ瀬戸の水面に、名前のない何かが打ち上げられた。 記憶はない。名前もない。自分が男か女かも、人か神かも、わからない。ただ、世界の「理」が文字のように見えた——風の流れ、波の割れ方、炎の傾く先。それが異能だとも知らずに。 島の巫女ヲバに拾われ、仮の名を得て、シラは問い続ける。 自分はどこから来たのか。なぜ神々は、自分に名を与えることを恐れるのか。 大山祇は沈黙し、綿津見は試し、宗像の三女神は微笑む。 神々の代理戦争が静かに動き出す中、シラは島から島へと漂いながら、「私」という答えのない問いに触れていく。 これは英雄の物語ではない。 名前を探す、何かの物語だ。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/04/21
  • 現在の作品瀬戸の内、神々はまだ名前を知らない