あらすじ
「人の心は読めないけれど、本についた嘘ならわかるの」
舞台は、放課後の旧校舎にある図書室。主人公の月白真白(つきしろ ましろ)は、いつも窓際の指定席でココアを飲んでいる、少し気怠げな女子高生。彼女は図書委員ではないが、図書室のあらゆる本を知り尽くした「図書室の主」。
ある日、お人好しな新米図書委員の男子・春人(はると)が、奇妙な謎を真白に持ち込む。図書室の本に起きる小さな異変、落とし物の不可解な中身、誰かが隠したメッセージ……。
真白は、現場には一歩も向かわず、本に残されたわずかな痕跡と「人間の行動心理」だけを武器に、鮮やかに謎を解き明かしていく。しかし、その推理が暴き出すのは、いつだって誰かの「切ない本音」だった。