あらすじ
「実はね……付き合ってた彼女が妊娠したんだ。私の初めての子だからね。君との婚約を破棄して、彼女を正妻にしたいんだよ。」
幼い頃から弟のように可愛がっていた1歳年上の婚約者、ロビンソン・アルバトニー。
彼から告げられたのは、浮気相手の妊娠と、あまりにも無慈悲な婚約破棄だった。
周囲から笑いものにされ、両親からも厄介払いされたフィラーレ・カンタータの新たな嫁ぎ先。
それは、歴代の婚約者が次々と不審死を遂げているという、恐ろしい噂の絶えないウィリアム・フォレストラー侯爵の元だった。
死を覚悟して嫁いだフィラーレを待っていたのは、噂とは正反対の生活。
冷徹なはずのフォレストラー侯爵は、なぜか彼女を真綿で包み込むように甘く、過保護に、逃げ場のないほど溺愛し始めて――。
「ようやく私のものになったね、フィラーレ。……もう君を離さないよ」
私を待ち構えていたのは、不意打ちのような、あまりに幸せな時間でした。