あらすじ

戦争の功績が認められ、辺境伯の地位を賜った隻眼の女傑、ジゼル・アステラル。 そんな彼女のもとに、王命による政略婚の相手として送られてくるはずだったのは、有能と評判のヴェルナン伯爵家の次男。 だが彼は『不治の病』を理由に辞退し、代わりにやってきたのは、無能で女遊びが激しいと噂される庶子の三男、ブルーノだった。 伯爵家の厄介者を押し付けられたと内心憤るジゼルの前に現れたのはしかし、ぼろぼろに痩せ細った、今にも倒れそうな青年だった。 どうにも噂とは違うように見える。 とりあえず飯を食わせて休ませることにしたジゼルだったが、やがて事情が明らかになってくる。 ブルーノは屋敷の外れの小屋に押し込められ、兄に虐げられながら生き延びてきた青年だったのだ。 そして、無能と噂されていた彼こそが、ヴェルナン伯爵家の実務を一手に担っていた。 回復したブルーノが税台帳に向かった瞬間から、アステラル辺境領は変わり始めた。 一方で、彼を失ったヴェルナン伯爵家は次第に立ち行かなくなり……。 荒れた辺境領が少しずつ変わっていく中で、二人の距離も少しずつ縮まっていく。 不器用な武人と、自分の価値を知らない青年の、じれったくも温かい物語。

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小説を読もう2026/04/21
  • 現在の作品隻眼の女辺境伯は、虐げられた伯爵子息を不器用に愛でる