あらすじ
あまぎしょうたという男子生徒は人気者のくせに、肌身離さず、青いビニール傘を持ち歩いている変なやつだ。初夏のある日、下校の支度をしていたら、傘立てに例の傘が立ててあった。つい、出来心から家に持って帰ってしまうけれど、あまぎのことがその夜、頭から離れない。
翌朝も気がかりで、早めに登校して元あった場所に戻そうと試みる。一旦成功するが、一息ついていた時に、あまぎが傘を持って現れる。一喝されるのか、内心怯えていたが、あまぎは傘を開くために日当たりのよい場所に誘い出す。
手渡された傘を開いてみると、星空が模されており、地面に落ちた影が夜空の様に煌めいていた。あまぎは不思議そうに、傘が良くなくなるんだとぼやいてみせる。