あらすじ
十八歳で異能に目覚めた少年が得たのは、祝福ではなく、人に忌まれる変相――蛇の目だった。
学校でも居場所を失い、行き場のないまま辿り着いたのは、光すらまともに通じない接界域《黒環》。
だがその暗さの中でだけ、彼には他の誰にも見えない輪郭が浮かび上がる。
足場、気配、進路、そして危険圏の境目。
戦う力はまだない。
それでも読むことはできる。
生き残るために。
持ち帰るために。
やがてその“読み”は、ただの生還では終わらない勝ち筋へ変わっていく。
これは、不吉と呼ばれた目で、誰も読めない暗がりを切り開く探索者の物語。