あらすじ
【あらすじ】
縁談師・福餅幸子、五十八歳。三十年で一千組の縁を結び、祝賀会の夜に洗面所で転んで死んだ。
気づいたら赤ちゃんだった。異世界貴族の三男・アルノーとして。
剣の才能なし。魔法の才能なし。あるのは顔と人脈と、三十年で培った「この二人は合う」という確信だけ。
学園では同級生の縁を次々まとめ、王都では勇者の縁談を引き受け、そしていつの間にか「勇者と魔王を結婚させる」という前代未聞の縁談を仕切ることになっていた。
「条件の不一致? 愛しとるなら、あとはなるようになる」
縁談師は、今世でも引退しない。
【登場人物紹介】
・アルノー・ヴァルブラン(主人公)
ヴァルブラン伯爵家の三男。金髪碧眼のイケメン貴族。前世は縁談師・福餅幸子として一千組の縁を結んだ五十八歳のババア。剣も魔法もからっきしだが、人の縁を見抜く目だけは異世界最強。「武器は顔と口」が信条。
・レオン
金髪の勇者。真面目で不器用。感情が耳に出る。アルノーの後方支援をなぜか自然に受け入れてしまう人柄。魔王に惹かれていることに、わりと早い段階で気づいている。
・エリュシオン
白銀の長髪を持つ魔王。三百年以上生きており、孤独に慣れすぎている。素直になれないのは恐れからで、悪人ではまったくない。
・クラリス
隣家モロワ子爵家の令嬢。アルノーの幼馴染。榛色の目が正直。
・マルタン老人
アルノーの忠実な老執事。なぜかいつも巻き込まれている。