あらすじ

侯爵令嬢リリアーヌは、亡き母との約束である婚約を守るため、十年近く婚約者の実家フェリシアン家で尽くしてきた。
​しかし、待っていたのは義母からの執拗なイビリと、婚約者ユーグの無関心。
「お前のような無能な穀潰し、フェリシアン家の慈悲がなければ野垂れ死んでいたんだぞ」
そう罵られながら、リリアーヌは裏で家の家計管理から社交界の根回し、さらには領地経営の助言まで、実務のすべてを一人で担い、没落寸前だった家を立て直していた。
​ところが、結婚式を翌日に控えた夜。
義母はリリアーヌの亡き母の形見を勝手に売り払い、ユーグは浮気相手を隣に侍らせて言い放つ。
「結婚しても、お前に愛を与えるつもりはない。ただの『便利屋』として、死ぬまでこの家のために働け」
​――もう、十分です。
​リリアーヌは静かに見切りをつけた。
秘密裏に進めていた「すべての契約解除」と「実務の引き揚げ」を実行し、以前から彼女の才能を高く評価し、熱烈な打診を送っていた北方の名門・ブラッドレイ公爵家へ嫁ぐことを決意する。
​翌朝、主を失ったフェリシアン家は大混乱に陥る。
滞る支払い、次々と届く取引先からの絶交状、そして義母がひた隠しにしていた不正の露呈。
「今さら戻れと言われても、もう遅いです。……私の新しい旦那様は、とても独占欲が強い方なので」
​冷徹と噂される公爵アルジェント。彼は、去りゆく彼女を待ち構えていた。
「やっと私の腕の中に落ちてくれたね。……二度と、あの愚か者たちの元へは帰さないよ」
​無能と虐げられた有能令嬢が、自分を正当に評価してくれる至高のヒーローに、とろけるほど甘く、激しく溺愛される逆転ラブストーリー。

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アルファポリス
アルファポリス2026/04/20
  • 現在の作品『無能な穀潰し』と疎む義母と婚約者へ。結婚前日に全業務を辞めて出て行きます〜冷徹公爵様に、極上の執着で溺愛されるなんて聞いてません!〜