あらすじ
「――この放送、きこえてる人、いますか?」
声が小さくて、教室ではいつも"そこにいないこと"にされていた高校一年生・音無ひびき。そんな彼女の唯一の秘密は、誰もいない放送室でこっそりマイクに向かって喋ること。「聞く人なんていない」と思っていた独り言は、ある日、学校の裏山にある廃墟同然の「第二放送室」から、半径300メートルだけに届くミニFM電波として街に流れていた。
それを偶然拾ってしまったのが、元演劇部のカリスマ先輩・周防レナ。そして、機械オタクの同級生・桐生まひる、アイドル中毒の後輩・夏目ここな。
「ねえ、あんたの声――"夜"に似てる。深夜2時に、もう一回、喋ってみない?」
校則ギリギリ、電波法ギリギリ、女子高生4人の"深夜放送"がはじまる。リスナーはたった1人――ハガキ職人の"#0001"。顔も名前も知らないその誰かのために、ひびきは今夜もマイクの前に座る。
「午前2時、波長93.7メガヘルツ。"放課後ラジオ『ひびきのほとり』"、はじめます――」