あらすじ
高1テニス部で出会った外科医の1人息子コンビ。「地域医療革命」を夢見て、ダブルスの息もピッタリだった。
高3の9月、その夢は一瞬で壊された。
模試質問会で後輩・白石晴夏と出会った日から、黒川は変わった。授業中ボーッと。地区大会で惨敗。目の下にクマ。
そして因縁のキス事件。テニスコートで後輩指導中の湊が目撃したのは、晴夏の歪んだ表情と項垂れる黒川の姿だった。
ロールパン。一口サンドイッチ。必死の介抱も無駄に終わり、救急車が鳴り響く。
「黒川はしばらく休学。詮索するな」
教室が凍りつく中、湊は確信した。
(やっぱり、白石が原因か……)