あらすじ
雪が降り積もったある日。
婚約者であるギルフォード王子を迎えるため、リナリア姫は豪華なドレスに着替えさせられ、不満を露わにしていた。
「これじゃ雪遊びできないじゃない!」
メイド頭の制止も聞かず、彼女は護衛のシリルの手を引いて裏庭へ抜け出す。
偶然出会った騎士見習いのイサークも巻き込み、無邪気に雪合戦を楽しむリナリア。
だが、その光景を目にしたギルフォードは激しく嫉妬する。
「君は、私の前であれほど楽しげに笑ってくれたことがあったかい?」
強い独占欲を覗かせる彼に、リナリアは戸惑いながらも言い返す。
「ギルにだけは、バカ笑いしてるところなんて見られたくなかった」
どうにか誤解は解け、ホッとしたのも束の間。
ギルフォードにある〝選択〟を迫られ、再び窮地に陥ることに。
無邪気な姫と、愛ゆえに危うさをにじませる王子。
雪の日に揺れ動く、甘く切ない恋の行方は――。
※【桜咲く国の姫君・改訂版】の〝その後〟のお話。全8話です。