あらすじ
林田明は17歳で命を落としたが、異世界でレヴィ・ナイチンゲールとして目を覚ます。
魔法が当たり前の世界で、彼が持つ力は単なる属性魔法を超えていた。
それは本来存在してはならない力であり、雷と電撃を操る異質な能力だった。
その力に目覚めたレヴィは、自らを大切な人々にとっての脅威だと感じ、家族から距離を置き、孤独に生きることを選ぶ。
しかし、その世界でも17歳を迎えたとき、すべてが変わる。
嵐の中で起きた王族の事故。
レヴィが救えたのは、ただ一人、王女ヴァイオレットだけだった。
国王と王妃は命を落とす。
「あの嵐は、本当にただの偶然だったのか。
それとも、また俺は力を制御できなかったのか……」
罪悪感に苛まれるレヴィは、新たに王となったヴァイオレットの兄にその力を知られてしまう。
しかし処罰の代わりに、彼に与えられたのは、記憶を失った王女の護衛という任務だった。
ヴァイオレットもまた、彼と同じく異質な力を持っている。
触れることで他者の思考や感情、記憶を読み取る能力。
それは世界に隠されてきた危険な力だった。
ローゼン魔術学院で再び交わる二人の運命。
義務によって結ばれた彼らは、あまりにも対照的な存在だった。
すべてを失った彼女。
すべてを抱え続ける彼。
決して交わるはずのなかった二つの異端は、やがて王国ローゼンの謎、そして自分たち自身の真実へと迫っていく。
これは、明が姫の護衛となった理由、そしてそれが本当に意味するものすべての物語である。